Googleアナリティクスの滞在時間とは?【2種類の時間の定義を解説します】

Googleアナリティクスの滞在時間とは?【2種類の時間の定義を解説します】

Web担当の方

Googleアナリティクスの滞在時間って何? 平均セッション継続時間と平均ページ滞在時間はどう違うの? 滞在時間が「0秒」になることがあるけど、なんで?

今回は、こんなお悩みにお答えします。

この記事では、「Googleアナリティクスの滞在時間」に関して、以下の内容を説明したいと思います。

本記事の内容
  • Googleアナリティクスの滞在時間とは?
  • 平均セッション継続時間
  • 平均ページ滞在時間
  • セッション継続時間やページ滞在時間が「0秒」になることがある
  • まとめ

現在、私は「企業HPを3つ、自身のサイトを2つ」の、合わせて5つのWEBサイトを運営しており、一番長く携わっているサイトの運営期間が2年半ほどになりました(2020年1月現在)。

「Googleアナリティクスの仕様上、滞在時間を正確に計測することはできない」ということがありますので、Googleアナリティクスに慣れてない方は、その点について把握しておきましょう。

今回は、「Googleアナリティクスの滞在時間」について、定義と仕様などを解説していきたいと思います。

Googleアナリティクスの滞在時間とは?

Googleアナリティクスの滞在時間とは?

サイトの滞在時間は、「ユーザーがどれくらい滞在してサイトや記事を閲覧してくれたか」を知ることができ、サイトや記事の改善に活かせるデータの一つです。

Googleアナリティクスの滞在時間としては、以下の2種類の指標があります。

  • 平均セッション継続時間
  • 平均ページ滞在時間

それぞれについて、順番に解説していきます。

平均セッション継続時間

平均セッション継続時間

平均セッション継続時間は、「すべてのセッション継続時間の合計」を、「セッション数」で割ったものです。

計算式はこちらです。

平均セッション継続時間の計算式
平均セッション継続時間 = すべてのセッション継続時間の合計 ÷ セッション数

ここで注意したいことが、「セッション継続時間は、実際のユーザーの行動の時間と一致しない」という点です。

Googleアナリティクスがセッション継続時間を計測する手段としては、上図のように、「ユーザーがページを開くときに送信されるタグ情報を元に計測」しています。

そのため、Googleアナリティクスは、最後のページを閲覧していた時間を知ることができません。(最後のページを読み終える時のタイムスタンプをGoogleアナリティクスに送信する手段がないので)

上図の場合、実際のユーザーの行動の時間は「10分」ですが、Googleアナリティクスに記録されるセッション継続時間は「5分」となります。

Googleアナリティクスの仕様上、このようなズレが出ることは理解しておきましょう。

セッションの概念がまだ理解しきれてない方は、ぜひこちらの記事もご覧になってみてください!
セッション数(訪問数)とは?【ユーザー数やPV数との違いも解説】

平均ページ滞在時間

平均ページ滞在時間

平均ページ滞在時間は、「該当ページの滞在時間の合計」を、「離脱や直帰ではなかった該当ページのPV数」で割ったものです。

計算式はこちらです。

平均セッション継続時間の計算式
平均ページ滞在時間 = 該当ページの滞在時間の合計 ÷ 該当ページのPV数(離脱や直帰ではなかったもの)

分母が「該当ページのすべてのPV数ではない」ことに気をつけましょう。

上記のセッション継続時間と同様に、ページ滞在時間を計測する手段としては、上図のように、「ユーザーがページを開くときに送信されるタグ情報を元に計測」しており、最後のページの滞在時間が分かりません。

そのため、離脱や直帰などの最後のページのPV数は、計算式の分母に含まない仕様になっています。

上図の場合、実際のユーザーのページAの平均ページ滞在時間は「4分」ですが、Googleアナリティクスに記録されるページAの平均ページ滞在時間は「2分」となります。

平均ページ滞在時間も、Googleアナリティクスの仕様上、実際のユーザーの行動とズレが生じることは理解しておきましょう。

セッション継続時間やページ滞在時間が「0秒」になることがある

セッション継続時間やページ滞在時間が「0秒」になることがある

Googleアナリティクスを使い始めの頃は、「PV数があるのに平均ページ滞在時間が”0秒”なのはなんでだろう?」、「サイトやページを開いて、すぐに離脱しているの?」と不安に思うところですよね。

これも上記で解説した、Googleアナリティクスの仕様で「最後のページ(離脱ページ)の閲覧時間が計測できない」ということが原因となっています。

上図のように、閲覧が「直帰のみ(直帰率が100%)」の場合、セッション継続時間もページ滞在時間も、計測値が「0秒」となってしまうのです。

もし「0秒」のページを見かけたら、リンクの位置を改善したり、コンテンツをより有益なものにして、ユーザーがサイト内を回遊しやすいようにしてみましょう。

まとめ

Googleアナリティクスの滞在時間は、「平均セッション継続時間」と「平均ページ滞在時間」の2種類あります。

両方とも、「実際にユーザーが行動した時間」と「Googleアナリティクスに記録される時間」にズレが生じるので、この仕様はしっかりと理解しておきましょう。

Googleアナリティクスに関して、もっと知識を深めたい方は、Googleアナリティクス学習にオススメの本をまとめてみましたので、ぜひこちらも確認してみてください!
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