インスタグラム運用担当者の方
今回は、こんなお悩みにお答えします。
この記事では、「インスタグラムの投稿頻度」に関して、以下の内容を説明したいと思います。
- インスタグラムの投稿頻度を決める方針
- エンゲージメント率を高く保てる範囲で多く投稿した方がいい理由
- 少なくとも1日1投稿した方がいい理由
私は約2年半ほど、自社メンバーのインスタグラムの投稿内容やフォロワー数の伸びなどを分析しています(2020年4月現在)。
インスタグラムの投稿頻度に関しては、「毎日投稿した方がいい」や、「1日にあまり多く投稿しない方がいい」などの情報を見かけますよね。対象のターゲットによって、最適な投稿頻度が異なりますので、おすすめの投稿頻度を一律に決めにくいというのがあります。
今回は、「インスタグラムの投稿頻度」に関して、「アカウントごとに、どのように投稿頻度を決めたらいいのか?」ということについて、深掘りしていきたいと思います。
目次
インスタグラムの投稿頻度を決める方針
インスタグラムの投稿頻度は、以下の方針で決めるのがオススメです。
- エンゲージメント率を高く保てる範囲で多く投稿する
- 少なくとも1日1投稿する
投稿頻度は、「1日1投稿 ≦ 投稿頻度 ≦ エンゲージメント率を高く保てる範囲であれば1日何投稿でもOK」ということです。
上記方針の理由を、順番に確認していきましょう。
エンゲージメント率を高く保てる範囲で多く投稿した方がいい理由
エンゲージメント率が高い投稿は、ハッシュタグ検索の結果ページや発見ページ(虫眼鏡アイコンのページ)で、人気投稿(おすすめ投稿)として上位に表示され、現フォロワーではない人に投稿を見てもらえます。
つまり、「フォロワー数の増加に繋がる」ということですね。
エンゲージメント率が高い投稿であれば、投稿数を増やせば増やすほど、フォロワー数が増えるはずです。しかし、残念ながらそうもいきません。
投稿頻度を多くしていくと、エンゲージメント率を高く保つのが難しくなってくるからです。
エンゲージメント率を高く保つのが難しい原因
投稿頻度を多くしすぎると、エンゲージメント率を高く保つのが難しい原因としては、以下の2点あります。
- 投稿の質を保つのが難しい。
- フォロワーからの反応が減ってしまう。
投稿の質を保つのが難しい
エンゲージメント率を高くするには、まず「投稿の質が高い」必要があります。
※「投稿の質」とは、「情報が有益であることや、画像のクオリティが高いこと」です。
インスタグラム運用に費やせる人や資金が多い企業は、投稿の質を保ったまま、投稿頻度をあげることができるかもしれません。
しかし、多くの企業は人も資金も抑えて、インスタ運用を行なっていると思いますので、その状態で「投稿の質を保ったまま、高頻度で投稿していくのは難しい」ですよね。
「投稿の質を保ったまま、どれくらいの頻度で投稿を作成できるか?」ということを、まず検討してみましょう。
フォロワーからの反応が減ってしまう
エンゲージメント率を高くするには、「フォロワーに反応してもらう」必要があります。
※「フォロワーの反応」とは、「いいね、コメント、保存」のことです。
フォロワーに反応してもらうためには、フォロワーがインスタをよく利用する時間帯に投稿する必要があります。
投稿時間に関しては、「朝の通勤時、昼の休憩時、夜のくつろぎ時が良い」と考えられていますが、投稿頻度を多くしようとすると、以下の問題が発生してしまいます。
- フォロワーがあまりインスタを見てない時間帯に投稿してしまう。
- フォロワーがよく見ている時間帯にまとめて発信した場合は、見られる可能性はあるが、すべてに反応されない。
両パターンとも、結果として「フォロワーからの反応が減ってしまう」ので、エンゲージメント率を高く保てなくなってしまいます。
エンゲージメント率はどれくらいがいいのか?
「エンゲージメント率を高く保つ」と言われても、エンゲージメント率がどれくらいだったらいいのかが分からないですよね。
対象のターゲット層や現状のフォロワー数によって、エンゲージメント率が異なりますので、エンゲージメント率の数値目標を一律に決めるのは難しです。
そこで、「エンゲージメント率が高いかどうかの判断基準」をお伝えしたいと思います。
エンゲージメント率が高いかどうかの判断基準
上図のオレンジ枠の、「あなたをフォローしていない人:〇〇%」をチェックしてみてください。
※各投稿のインサイトを見ると、上図の画面が表示されます。
「あなたをフォローしてない人(現フォロワーではない人)」に投稿が届いているということは、「ハッシュタグ検索結果ページの人気投稿に掲載された」ということです。
つまり、人気投稿に掲載されるぐらい、「エンゲージメント率が高かった」ということになります。
この「あなたをフォローしていない人」の割合が、「60%以上」になっているエンゲージメント率を判断基準にするのがオススメです。
例えば、上図ですと、「{いいね数(43)+コメント数(2)+保存数(11)} / フォロワー数(205) × 100 = 27%」となり、エンゲージメント率は「27%」です。
※この投稿をした時のフォロワー数は「205人」でした。
このように「あなたをフォローしていない人の割合が60%以上になっている」投稿を、5つくらいピックアップし、エンゲージメント率を計算して、平均値を算出してみましょう。
その平均値を、「エンゲージメント率の目標値」にするのが良いです。
少なくとも1日1投稿した方がいい理由
上記までが、インスタグラムの投稿頻度を決める方針の「エンゲージメント率を高く保てる範囲で多く投稿する」ことに関しての理由です。
次に、もう一つの方針の「少なくとも1日1投稿する」ことに関しての理由を確認していきましょう。
この方針は、フォロワー数を増やすという観点もありますが、どちらかというと「ザイオンス効果」を期待した施策です。
「ザイオンス効果」とは、「同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになる効果」のことです。
例えば、以下の内容は、ザイオンス効果を期待しての施策です。
- TVCMで何度も同じ商品を視聴者に見てもらい、親しみを持ってもらう。
- 営業マンが何度も同じ顧客先を訪問して、親しみを持ってもらう。
このようにして、親しみを持ってもらうことで、次の購買時のハードルを下げることができます。
インスタグラム運用で「少なくとも1日1投稿した方がいい」と考えている理由は、このザイオンス効果により、フォロワーに親しみを持ってもらうことが挙げられます。
日々投稿をしていくことで、フォロワーに自アカウントを認識してもらえるようにしましょう。
「通常投稿を毎日は厳しい……」という方は、ストーリーズの投稿でも良いので、日々発信することを継続していきましょう。
まとめ
インスタグラムの投稿頻度は、「1日1投稿 ≦ 投稿頻度 ≦ エンゲージメント率を高く保てる範囲であれば1日何投稿でもOK」の方針で、各アカウントごとに決定していきましょう。
また、みなさんのアカウントごとの「エンゲージメント率の目標値」を決定し、そのエンゲージメント率をキープできるように、「投稿の質」や「フォロワーの反応のしやすさ」に注力していきましょう。
他にもインスタグラム運用で役立つ情報を発信しています。ぜひ以下の記事などもチェックしてみてください!
関連記事インスタグラムの保存数を重視する理由【フォロワー増に向けて重要です】
関連記事インスタグラムの投稿時間はいつがおすすめ?【フォロワー増加との関係性も解説】