インスタグラム運用担当者の方
今回は、こんなお悩みにお答えします。
この記事では、「インスタグラムのアルゴリズム」に関して、以下の内容を説明したいと思います。
- インスタグラムのアルゴリズムとは?
- インスタグラムのアルゴリズムを考慮するメリット
- インスタグラムのアルゴリズムの対処方法
私は約2年ほど、自社メンバーのインスタグラムの投稿内容やフォロワー数の伸びなどを分析しています。
2年間で2万人ほどフォロワーを増やしたメンバーもおり、それらの成果から得られた知見を元に、今回の「インスタグラムのアルゴリズム」について、紹介していきたいと思います。
目次
インスタグラムのアルゴリズムとは?
インスタグラムのアルゴリズムとは、「投稿の表示順番を決定する」、インスタグラムの裏側の計算式のことです。
※残念ながら、アルゴリズムの詳細は公表されていません。
以下の画面の投稿表示は、単純に新しい順ではないですよね。これらの画面で表示する順番を決めているのがアルゴリズムです。
- フィード(ユーザーのホーム画面)
- 発見ページ(虫眼鏡のアイコンのページ)
- 検索結果ページの上位表示
インスタグラムのフィードで言えば、アルゴリズムは2016年6月に導入され、それまでは時系列だった表示順(新しい投稿順)が、「アルゴリズムによって決定された投稿表示順」に変更になりました。
ちなみに、この変更により、ユーザーが見逃してしまっていた関連性の高い投稿(友達の投稿など)が、高確率で表示されるようになったとのことです。
インスタグラムのアルゴリズムを考慮するメリット
インスタグラムのアルゴリズムを考慮すると、「フィード」、「発見ページ」、「検索結果ページ」の上位表示ができるので、「閲覧数を増やせる効果」があります。
そして、閲覧数が増えるということは、多くの方にリーチできるということなので、フォロワー数が増える可能性も上がりますよね。
運営しているアカウントの一例をご紹介します。
こちらは、運営を開始して間もない(フォロワー数130人ほどの時)の投稿のインサイトです。
フォロワー数が130人ほどに対して、投稿のインプレッション数(閲覧数)が「770回」もあり、リーチ数も「543人」となっているので、「フォロワーの数以上のユーザーに投稿を見ていただけることができた」ということがわかります。
このように、うまくアルゴリズムにマッチできれば、現フォロワーではない人にもリーチでき、結果として、フォロワー数増加に繋げることができます。
インスタグラムのアルゴリズムの対処方法
インスタグラムのアルゴリズムの詳細は公表されていませんが、基本的にはGoogleのSEOの指針と同様に、「ユーザーファースト」だと考えられます。
ユーザーにとって「有益な投稿」を上位表示できるように、アルゴリズムが作られているはずです。インスタグラムを長く活用してもらうためにも、ユーザーが満足できる投稿を表示する必要があるからです。
つまり、インスタグラムのアルゴリズムの対処方法としては、インスタグラムに「有益な投稿」だと判定してもらえる状況を作るということです。
具体的には、以下の項目を実施していきます。
- エンゲージメント率を高める
- ユーザーの滞在時間が長くなるようにする
- ユーザーがインスタグラムをよく見る時間に投稿する
- 適切なハッシュタグをつける
- ユーザーとコミュニケーションをとる
エンゲージメント率を高める
「エンゲージメント率が高い = 有益な投稿」というのは、分かりやすいと思います。
「いいね」、「コメント」、「保存」などの反応が多いということは、他のユーザーにとっても興味を示す可能性が高いので、優先的にフィードに表示されやすくなります。
※「エンゲージメント率」とは、「いいね、コメント、保存の合計」を、フォロワー数で割った値です。
エンゲージメント率を高めるためには、しっかりとペルソナを設定し、「ペルソナがほしい情報を、デザインもこだわって作成する」ことです。
インスタグラムのエンゲージメントに関しては、別記事でまとめましたので、こちらをご確認ください。
インスタグラムのエンゲージメントとは?【数値の見方と反応率を上げる方法】
ユーザーの滞在時間が長くなるようにする
「滞在時間」とは、ユーザーが、ある投稿を見ている間の時間のことです。
ユーザーが「投稿を長くみている」ということは、ユーザーにとって「興味深く、時間をかけて知りたい(見たい)内容」であることの表れです。
「滞在時間が長い」ということは、ユーザーにとって「有益な投稿である」という指標の一つです。
ユーザーの滞在時間が長くなるようにするためには、以下の方法があります。
- 動画で投稿する:動画を視聴してもらうことで、滞在時間が長くなる
- 複数枚の画像を投稿する:複数枚の画像を見てもらうことで、滞在時間が長くなる
- キャプション(文章)を長くする:文章を読んでもらうことで、滞在時間が長くなる
もちろん、上記を行うだけではダメで、コンテンツの質にはこだわる必要があります。
これらに関しては、別記事にて紹介していきます。(今しばらくお待ちください)
ユーザーがインスタグラムをよく見る時間に投稿する
投稿の評価は、「投稿後、数時間で決定される」と言われています。
そのため、フォロワーやペルソナがインスタグラムをよく見ている時間に投稿するのがベストです。
投稿後に素早くエンゲージメントを獲得することで、インスタグラムに有益な投稿だと判定してもらえるように、ユーザーがよく見る時間を検討しておきましょう。
インスタグラム投稿のおすすめの時間に関しては、別記事にまとめました。
インスタグラムの投稿時間はいつがおすすめ?【フォロワー増加との関係性も解説】
適切なハッシュタグをつける
ハッシュタグ検索結果画面で、上位表示されることで閲覧数が増えることもありますが、投稿内容に適したハッシュタグでないと、なかなか難しいです。
良い例としては、「ユーザーがハッシュタグで検索し、投稿を見にいく → 求めていた情報だったので、いいねや保存をした → エンゲージメント率が高まるので、インスタグラムは有益な投稿だと判断する → 上位表示されやすくなる」です。
投稿に適してないハッシュタグ経由でユーザーが閲覧しにきてしまうと、そのユーザーには「いいねや保存がされない」ですよね。結果として、インスタグラムに「有益な投稿ではないかも」と判断されてしまいます。
ハッシュタグを毎回探すのは面倒ですが、投稿に適したハッシュタグをつけることをオススメします。
ハッシュタグに関しては、以下の2つの記事にまとめました。
インスタグラムのハッシュタグの数はいくつが最適か?【多い方が効果あり】
インスタグラムのハッシュタグの選び方【人気投稿になる流れも確認】
ユーザーとコミュニケーションをとる
有益な投稿とは少しずれますが、アルゴリズムは「定期的にユーザーとコミュニケーションを取っているアカウントを好む」と言われています。
みなさんも仲の良い友達などの投稿は見逃したくないですよね?
インスタグラムもその点は考慮しており、関係性が深いユーザーの投稿は優先的に表示しているはずです。
自分の投稿へのコメントの返信だけでなく、自分から色々なユーザーと良い交流をして、関係性を深めていきましょう。
まとめ
インスタグラムのアルゴリズムは、ユーザーにとって有益な投稿を優先的に表示できるように、ユーザーに合わせて投稿の順番を決めています。
有益な投稿だと判断してもらえるように、エンゲージメント率が高くなるような内容を検討したり、長時間投稿を見てもらえるような仕組みを作ったりと、今回ご紹介した内容をぜひ試してみてください。